「怒られないように生きる」──ブラック企業で身についた私の処世術

「怒られないように生きる」──ブラック企業で身についた私の処世術というタイトルが中央に配置された、落ち着いた配色のブログ記事アイキャッチ画像。しのぶの備忘録シリーズ。

初めての就職先は、小さな会社でした。

そこには、時が止まったような、少し古びた空気が流れていて──

まるでタイムスリップしたかのような、不思議な感覚の中で働いていました。

気づけば、自分の中の何かが、少しずつ変わりはじめていて。

あの頃の経験が、今の私の見方や感じ方に、深く影を落としている気がします。

今回は、そんな人生のひとつの「転換点」について、書いてみようと思います。

目次

苦労して就職した先がブラック企業だった

就職活動は、決して順調とは言えませんでした。

そもそも進学校で就職組は。私と他に二人くらいでした。

当然、学校側のサポートも手薄で、自分で道を探すしかありませんでした。

その頃の話は、また別の機会に書こうと思います。

そうした苦労の末、やっと決まった就職。

これからここで頑張っていくんだと、社会を知らない私は張り切っていました。

その苦労が、さらに事をこじらせてしまったのかもしれません。

就いた会社は、いわゆるブラック企業でした。

ブラック企業の現実:暴言と長時間労働

最初のうちは、与えられた雑用をこなし、定時に帰る日々でした。

特別なやりがいもなければ、大きな不満もなく──

ただ、そんな日常が少しずつ変わり始めたのです。

2か月くらい経ったころから、怒られることが多くなりました。

それ自体は普通の事で、そういう時期だと思います。

教えてもらったことを、実際経験していくフェーズです。

ただ、その怒り方はほとんど暴言でした。

そしてその対応はエスカレートしていきます。

ブラック企業で得た思考と、それが今も続く理由

さすがにそれで辞めるわけにはいかないので、なんとか頑張っていました。

自分ができないからダメなんだと考え、何とか早く一人前になるために

必死に毎日の仕事をこなしていました。

でも、問題はそれだけにとどまりませんでした。

3,4か月目くらいから、作業量はどんどん増え、

定時に帰るなんてことはなくなり、休みさえ取れない日も増えていきました。

1年経つ頃には、1日12時間労働、月の休みが1日ある月と全くない月。

上の人の言うことは絶対、説明しようとしても、

「言い訳をするな」「文句を言うな」──反論も説明も許されない日々。

気づけば私は、何も言えず、ただ“怒られないために”動くようになっていました。

冗談に見せかけた言葉の暴力に笑って応じるふりをしながら、自分がすり減っていくのを感じていました。

そんな生活を得て感じた自分の変化

何か少しでもミスをすれば怒鳴られ、作業を早く進めないと深夜を回っても帰れない。

そんな生活をしていると、心身ともに衰弱していく一方で、

ある種の悟りのようなものが芽生えました。

そこで私が学んだのは、

“人に期待しない・頼らない”

“何か問題が起きるのは自分の実力不足”

この2つの考えが、いつしか私の行動基準になっていたのです。

自分が完璧に何事もこなせば、怒られることも帰れない事もありません。

当然、完璧というのは不可能です。

それでも、限りなく完璧に寄せていく努力をするしかない事に気づいたのです。

それに気づいてからは、人生そのものが変化していきました。

今の自分につながる事

その時培った考え方は今でもありますし、より深みを増しています。

もちろん、それが正しいかどうかは今でもわかりません。

けれど、そうでもしなければ、私はもう立っていられなかった。

仕事に限ったことではなく、プライベートや学問などすべてに通ずるものだと思います。

一方で、この生き方は辛いのも事実です。

逃げ出したくなることもあります。

それでも、この考えを放棄して送る人生を考えると、まだましに感じるのです。

これからも、一生たどり着くことのない完璧を目指して、生きていくことでしょう。

今回は、就職したブラック企業と、それに伴って変化した自分をお話しました。

ブラック企業での経験が、自分をどう変えたのか──

きっと、似たような経験をした方もいると思います。

その方たちは、自分に変化のようなものはあったでしょうか。

また、皆さんの自分の変化を感じた瞬間はどんな時でしょうか。

些細な事でもいいので教えて頂けると嬉しいです。

読んでくださって、本当にありがとうございました。

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